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2008年3月23日 (日)

オンバト第10回チャンピオン大会ファイナル補足(流れ星の言語学的ツッコミ)

『オンバト第10回チャンピオン大会ファイナル』を見返していて、ちょっと気づいたことがあったので補足コメントを。

それは、流れ星のツッコミ。「マグロ役なんかやりたくねえよ!って、マグロ役なんかやりたくねえよって日本語はじめて使ったわ」、「さっきの俺のマグロ見てたかぁ?って、さっきの俺のマグロみてたかって日本語はじめて使ったわ」と、ツッコミの人が自分の台詞にまたツッコンでいたのですが、これがツボでした。

しかも、このツッコミはおもしろいだけでなく、深い。

1994年にNHKで放送された『海外ドキュメンタリー ことばの不思議』という番組があるのですが、その中で現代言語学の基礎を築いたノーム・チョムスキーという人が、こう言っていました。「人間の言語の最も重要な特性とは、新たな考えを表現するために、新たな表現を生み出すことができる、ということです。私が今話している文も、私が今新たに生み出したものです。これと全く同じ文が話されるのは人類の歴史上初めてでしょう」

また、同番組の中でL・グライトマンという女性言語学者は次のように言っています。「今まで言ったことも聞いたこともない文を自分で考えて言うことができる。そして、初めて耳にする文でも理解することができる。それが言語が持つ重要な特徴です。」

言われてみれば当たり前かもしれませんが、そのような言語に関する発見というか再認識があるまでは、言語学は、様々な言語の相違点に目がいき、人としての言語の共通点やそれがどのように人の精神活動に関わっているかなどに目がいかなかったらしいのです。

空気や重力などのように身の回りにある当たり前のことほど、その重要さや不思議さを認識するのが難しいものです。で、流れ星のツッコミは、上記のような現代言語学の重大な知見と通じるものがあるなあと思ったのでした。お笑いには、言われてみればなるほどっていうことを楽しむジャンルがありますが(レギュラーの『あるある探検隊』とか、いつここの『ツッコミ暴走族』とか、アップダウンの『ツッコミ刑事』とか)、なかなか物事の本質をついた知見も潜んでいるかもしれませんね。

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