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2008年3月17日 (月)

将棋と総合格闘技

僕は将棋と格闘技が好きです。

昨日、第58回NHK杯将棋トーナメント決勝の解説で、森内名人が、「佐藤さんはボクシングでいうとハードパンチャーという感じで、普通は相手のパンチを受けないようにして距離をとっていくのですが、佐藤さんの場合は相手に打たれても関係なく攻めていくというところがありまして・・・」と、佐藤NHK杯選手権者の棋風をボクサーに喩えて解説していましたが、僕も常々、将棋と格闘技(特に総合格闘技)は共通点が多いなあって思っていました。

まず、どちらも鍛え上げられた超人同士の戦いというところが共通しています。素人が束になっても勝てない強者同士の力比べは、見る者を興奮させずにはおきません。

将棋も総合格闘技も、ガードを固めるばかりでは勝てませんが、攻めるとそこに隙が生じて相手の攻撃を食らうリスクが生じます。また、攻めばかりでガードが甘いと、多くの場合カウンターをくらって負けてしまいます。ゴングアンドダッシュみたいな急戦調の試合もあれば、スタミナ勝負の持久戦もあります。ガンガン攻め込んで勝勢と思っていた方がスタミナを消耗して、一気に逆転負けということもあります。一流棋士は、得意な戦形はあっても、どんな戦形にも対応できる必要がありますが、総合格闘技の選手もレスリング出身、キックボクシング出身を問わず、結局、打撃と寝技の両方に対応できないと一流選手になれません。

このように共通点の多い将棋と総合格闘技ですが、大きく違う点があります。勝負が決まった瞬間です。総合格闘技では、勝った方は喜びを爆発させてコーナーポストに上り、自分の強さを観客に猛烈にアピールし、負けた方はリングにぐったり横たわってリングドクターの診断を受けていたりします。一方、将棋では、勝った方も負けた方も、あるいは盤面を見つめて、あるいは虚空を見つめて、「あそこのあれ、どうでしたかね」などとぶつぶつ言ってたりして、試合後の様子を見ても、どっちが勝ったんだかよくわかりません。

これを逆にしたらおもしろいのになあ。例えば、将棋で勝った棋士が、カメラに向かって「うぉー!!」って雄叫びを上げて、負けた方は頭を抱えてその場にうずくまる、なんてなったらおもしろいだろうなあと思います。

もういっそのこと、対局場への入場のところから全部、総合格闘技風にするというのはどうでしょう?

場所は後楽園ホール。対局者は、それぞれの師匠や兄弟子、弟弟子を引き連れて、テーマ曲に乗って入場。実況アナウンサーは、過去の対戦成績などにも触れて、その対局に望む対局者の気合いを紹介したりします。例えば、「3ヶ月前の竜王戦で4連敗した屈辱を俺は決して忘れない。今日のこの日のために俺は耳から血が出るまで脳を鍛えてきた。貴様は王手もできず俺の前に頭を垂れることになるだろう! 今、羽生3冠、リングインです!」みたいな感じ。

リングインした対局者は、おでこを突きあわさんばかりに睨み合い! 長考されると観客が退屈するので、最初から一手1分。

試合が始まると序盤こそ静かなものの、駒がぶつかり合い、中盤のねじり合いに入って観客の予想を越えた手が出るようになると、一手ごとに歓声が!

アナウンサーも、興奮して実況します。
「おーっとこれは強烈な一撃だぁ。飛車が王のサイドに回って強烈なボディーブロー(王手のこと)! だが○○七段、まだ試合を投げてはいない。その目は死んでません! おーっと、ここでブロック(合駒)せずに王をスエー(移動)させてディフェンスだぁ。これは大胆! 既に攻撃を見切っているのかぁ? しかしそこに容赦なく角を打ってくるぅ! これはえげつない!」

お色気も欲しいので、持ち時間を10分使うごとに「10分経過ァ、10分経過ァ」とアナウンスし、それと同時に「10分経過」と書かれたプラカードを持ってラウンドガールがリング上を一周します。

持ち時間が少なくなってくると、今までは「○○八段、残り3分です。10秒,..1、2」なんて落ち着いて言っていたけど、こんどは「ラスト10ミニッツ、ラスト10ミニッツ!」と英語で場内アナウンス。

そしてついに一方が「ありません」若しくは「参りました」と頭を下げるときがくると、
「タップです! ○○八段タップー!」
「最後は○○八段の心が折れたね。決めにいったときの○○七段の大胆な飛車切りに鳥肌が立った」
なんて実況と解説が入ります。紙吹雪が舞い、壮大な曲が流れ、関係者がリング内になだれ込みます!

勝った棋士はコーナーポストに駆け上がって、自らの頭を指さし、観客に猛アピール! 「入玉、だめだよ。即詰みじゃなきゃ!」とマイクアピールもします。

一方敗者はうなだれて盤面の駒を並べ直したりなんかします。

んー、絶対実現しないと思うけど、あったらおもしろいだろうなあ。

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受信: 2008年4月 4日 (金) 15時13分

コメント

僕もたまたま、TVで観てました。
森内さんですが、話しもなかなか上手ですよね。
将棋も格闘技風にすると団体が乱立、消滅したりして…「羽生、ドラゴンキングへ電撃参戦!!」とか。

投稿 | 2008年3月18日 (火) 03時56分

コメントありがとうございます。返事が遅くなり、すみませんでした。『ドラゴンキング』って竜王?(笑) 将棋界でも、○○一門っていうだけじゃなくて、グラバカとか和術慧舟會みたいな団体名がつくとおもしろいかもしれませんね!

投稿 ポトフ | 2008年3月23日 (日) 03時37分

「将棋世界」にボクシングの内藤大助が特番。先崎×内藤でグラブを交えております。

どうせ特番やるなら…

内藤國雄×内藤大助

投稿 sadakun_d | 2008年4月29日 (火) 08時03分

sadakun_dさん、コメントありがとうございます。「将棋世界」2月号で、内藤選手と先崎八段が対談してたんですねー。私は残念ながら見逃してしまいました。ああ、ヘタこいた~(笑)。

内藤選手が将棋好きなのもちょっと意外でしたが、先崎八段がボクシングを始めたのには、びっくりです。NHK杯で、ボクシングでシェイプアップされた先崎八段が見れるのかなあ。楽しみです(^^)

投稿 ポトフ | 2008年4月29日 (火) 10時09分

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