5月13日放送の『プロフェッショナル仕事の流儀』
5月13日にNHKで放送された『プロフェッショナル仕事の流儀』は映画監督、堤幸彦氏の仕事っぷりの紹介でした。この番組は毎週見てるわけではなく、たまたま見たのですが、見てよかった!
堤監督は今、『まぼろしの邪馬台国』っていう映画を撮っています。主演女優は、あの吉永小百合。番組では、その映画を撮る堤監督の姿を追いつつ、堤監督ならではの映画撮影手法を紹介していました。
例えば、撮影中、堤監督は撮影カメラから離れたところに設けられたモニター室(?)にこもって、そこにあるモニターに映ったシーンを見ながら指示を出します。これは、生の演技を見ると感動してNGを出せなくなってしまうからだそうです。俳優の演技に圧倒されて、ついOKを出してしまうと、後で撮った映像を見て、もうちょっとアップにすればよかったとか色々不満が出てくることがあるんだそうです。なので、できるだけ客観的に判断できるように、モニターに映った映像を見て判断するようにしてるんだとか。
堤監督は、「映画の場合、お客さんは現場の生のシーンを見るわけじゃなく、スクリーンに映った映像を見るわけだから、僕もお客さんと同じ目線にならないと」みたいなことも言っていました。んー、堤監督、さすがです。
僕が一番よかったなと思ったのは番組の後半、ある重要なシーンのリハーサルで吉永小百合が見せた演技に対し、それでいくのか、それとは違った演技でいくのか、堤監督が悩むところでした。
吉永小百合が見せた演技は、十分に感動的で決して悪いものではなく、正当派の演技で、おそらく多くの観客がそれを見て涙するだろうと思わせるものでした。監督が抱く別のイメージは、ちょっと正当派とは言えず、それで観客が涙するか賭けのようなところがあります。堤監督は大いに悩みますが、一言、「言うだけ言ってみよ」と呟いて、吉永小百合に自分の思いを伝えに行ったのでした。
「言うだけ言ってみよ」 つくづく、いい台詞だなあ、って思います。なんだか、この台詞を思い出すだけで、日常の色んなシーンで、ちょっと前に踏み出せそうな気がします。人の懐に入り込めそうな気がします。
堤監督は最後に、プロフェッショナルとは何か?と問われて、どんな逆境でも楽しめる人だと答えていました。んー、素晴らしい! きっと、堤監督は、イメージ通りのシーンがなかなか撮れず現場の空気が悪くなりそうになるのを何度も乗り切ってこられて、その中で、このプロフェッショナルの定義をみつけたのでしょう。
堤監督の作品では『TRICK』が大好きだったけど、他の作品も見たくなりました。もちろん、『まぼろしの邪馬台国』も見に行きます! んー、楽しみ。
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