『不機嫌な職場』(講談社現代新書)
少し前のR25に紹介されていた『不機嫌な職場』(講談社現代新書)という本を読みました。
それによると、最近、会話が少なく、互いに関心を持たずに黙々と仕事をこなしていく、周りの人が何をしているかわからない、職場で困っている人がいても協力者が現れない、頑張っても誰も評価してくれない、というような「ギスギスした職場」が増えているそうです。
僕の職場も例外ではなく、ちょっとそういった雰囲気があります。お昼も一人で自分の机で食べる人が多く、社員間の交流は薄く、仕事の上での情報交換も少ないです。僕の仕事自体が一人で閉じてできるせいもあるのですが、頑張って結構大変な仕事をこなしても誰も評価してくれなくて自己満足だけというのが通常です。
僕は、一人で閉じてできる仕事は楽と言えば楽だけど、もっと情報交換して、お互いが仕事でうまくいったことや苦労したことなどを共有できたら、仕事がもっとおもしろくなって張り合いが出てくるのに、と常々思っていました。
この本は、そんな風に思っている人にぜひ読んで欲しい本です。
この本では、ギスギスした職場が増えてきた現状を認識し(第1章)、その原因を分析し(第2章)、協力の心理を理解するための論理的な視点を与え(第3章)、協力がうまくいっている職場(グーグルやサイバーエージェントなど)を紹介し(第4章)、これらの議論を踏まえて、最後に協力し合える組織をつくるための工夫について述べています(第5章)。
各章ともおもしろかったのですが、僕が、この本を読んで一番よかったのは、この本が全体を通して、ギスギスした職場は、そこで働く個人にとって幸せなものではなく、また会社にとっても大きなリスクであり、容認すべきものではないと繰り返し繰り返し述べていることです。僕は、それだけで、ずいぶん励まされた気になりました。
うちの職場もそうですが、今の社会の風潮のせいか、互いに極力関心を持たず、自分の仕事だけしてればいいじゃないかっていう人が結構増えているのではと思います。でも、この本が指摘しているように、職場全体がそういう人たちの考えに支配されるのは、やはり職場にとって良いことではないのです。
互いに会話のない活気のない職場では、そこで働く人のモチベーションが落ち、一人一人の効率や創造性が低下します。また、情報交換があれば気づくはずのミスに気づかず、品質低下につながります。更に、協力が得られないことにより生産効率が低下します。自分の殻に閉じている人たちは、こういったリスクを職場に与えていることを自覚するべきなのです。
いったん職場の雰囲気が冷え、そこで働く人の多くがそれでいいやって思うようになると、それを変えて職場に活気を取り戻すのは相当大変です(人の性格を変えるのは難しいですよね)。でも、多くの人がこの本を読んで、互いに関心を持って働くことの重要性や楽しさを自覚したら、ひょっとしたら職場の雰囲気も変わっていくかもしれません。
この本は、これからも、会社生活を続けている限り、何度も読み返すような気がします。みなさんもぜひご一読を!
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不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926)
著者:河合 太介,高橋 克徳,永田 稔 |
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