2011年6月 4日 (土)

あそこの呼び方

今年は梅雨に入るのが早かったですね。今日は梅雨の晴れ間の土曜日。

最近、『フェルマータ』(ニコルソン・ベイカー著 岸本佐知子訳)という本を読みました。

時間を止める能力を得た男が、時間を止めては女性の服を脱がせたりする話なのですが(見終ったら時間を動かす前にちゃんと元に戻します)、作者特有の知的な--でも、かなり屈折した--こだわりや薀蓄が散りばめられていて、個人的には、人をコーフンさせるポルノ小説という感じは受けませんでした。

作者は、ポルノ小説を意図していたのかもしれないけど、なんか、洋モノのピンク映画(表現が古い?)を見ているみたいで、エロチックな妄想の人種的/文化的相違、というようなものを感じました。

この作品を読んで、気になったというかおもしろかったのは、『僕は自分のリチャードを・・・』とか『なかば硬くなったリチャードの影が・・・』というように、自分のあそこを“リチャード”と表現しているところです。“ディック”というのはよく聞きますが(本当にDickという名前の人は、どういう気持なのだろう、日本だったら、“ひろし”って言うようなものだよな?って、いつも思います)、“リチャード”っていうのははじめてでした。

また、『つんと自律した、ゴージャスな乳房』みたいな表現がちょこちょこ出てくるのですが、乳房に“ジャマイカ”とルビが振ってあるのも新鮮でした。乳房の下卑た表現としては“tits”というのがありますが(ちなみに、東京工業大学を英語表記すると、Tokyo Institute of Technologyとなり、アクロニムがTITとなって、やばいらしいです)、ジャマイカにそんな意味があるとは知りませんでした。

で、思い出したのは、昔見たこの掲示板。彼氏のあそこを何て呼んでる?っていうお題なんだけど、おもしろいです。

僕が特に気に入ったのは、“クララ”と“ジョー”。 彼氏のあそこが立ったら、「立った、クララが立った」と喜び、なかなか立たないと、「クララの根性なし!」って責めるそうです。ジョーも同じですね。「立て、立つんだジョー!」と、丹下段平のように励ますそうです。

同じ連想でいけば、ガンダムっていうのもありですね。「立ち上がれ、立ち上がれ、立ち上がれ~、ガンダム~♪」って、彼女に歌われたら、立つものも立たなくなる気もするけど・・・。

あと、長いものや噴射するものに「おいらの」っていうのを付けると、あそこを表すことになるようですね。例えば、「おいらのスカイツリーが・・・」とか、「おいらの波動砲が・・・」みたいに。こういうのって、お笑いの我が家の得意ネタのように思うけど、最近テレビで見ないなあ。淋しい。

あと、乳房に関して、『フェルマータ』に秀逸な表現がありました。

“黒いブラジャーに押し上げられてぷりぷりと弾む大きな熱いプディング”

僕はこの表現に出会ったとき、思わず吹きだしてしまいました。なので、素晴らしい表現だけど、エロくはないかな。


 
 

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2011年5月22日 (日)

『年収150万円一家』

『年収150万円一家』という本を読みました。

年収150万円一家 Book 年収150万円一家

著者:森川弘子
販売元:メディアファクトリー
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僕も節約にはかなり頑張っているのですが、この人には負けました。

僕は昼ごはんはパスタが一番安く、50円ぐらいで済むと思っていたのですが、この著者は、一袋30円のパンの耳で親子3人の一週間分のお昼を済ませ、1ヶ月の食費を1万円に抑えてしまいます! でも、サンドイッチやピザにしたりして、なんだか楽しそう。

さらに、僕が驚いたのは、ティッシュペーパーの節約術。街などで配られるポケットティッシュを活用している人は多いと思いますが(僕もその一人)、この作者は、2枚重ねなのを1枚にして使う、そうです。

1枚を2枚にして使うというのは聞いたことがあるけど、逆をやってる人がいるとは・・・。

でも、こういうヘンテコな節約って、効果はあまりないと思うけど、かわいくって笑えていいなあと思います。

僕が昔何かの記事で読んだかわいくて笑える節約術は、ご飯を炊いて、一食分ずつラップにくるんで冷凍庫に入れる前、粗熱をとるとき、それらを布団に入れて、布団を温めるというものでした。なんか、ほのぼのとしてよくないですか?

ちょっと話が脱線しましたが、この『年収150万円一家』の作者は、親子3人の生活費を月10万円、すなわち年120万円に抑え、残りの30万円で一月ぐらいの長期海外旅行に行ってしまうというツワモノです。

また、節約もしますが、フリマやご近所からの貰い物で、かなり大量のモノをゲットして、今流行りの“断捨離”とか、“シンプルライフ”とか、“ミニマムライフ”とか、そういうのとは大きく一線を画しています。

僕は、多くのモノを持って管理するのがわずらわしいので(特に、捨てるともったいないし、捨てないと邪魔だしというジレンマが鬱陶しい)、極力モノを持たないシンプルライフ派なのですが、この作者のような生活も楽しそうだなあと思いました。 

先行き見えない日本社会に不安を感じられる方は、年収150万円--最低賃金法で定められている大阪の時給(750円強)で一日8時間、月20日働くと、ほぼこの年収になるそうです--で、ここまで楽しめるのかと、ちょっと安心できるかも。

ただ、13ページに、「この冬は3ヶ月以上風邪を引き続け(症状はせきのみ)」とあり、僕は年に数日しか風邪を引かないので、やっぱり食費月1万円というのは、節約しすぎなのではと思いました。

あと、作者が社会人になって初めて化粧したとき失敗して、“化粧ってきれいなるもんちゃうの?” “会社行きたくない・・・”と、落ち込むシーンが笑えました。(そのせいで、作者は化粧することを放棄し、メイク関係の出費は一切ないそうです)

全体に、大阪弁ってところも、気取らない感じでよかったです。方言っていいなあ。

 

 

 

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2010年4月25日 (日)

水木しげる 『ねぼけ人生』

今日はやっと春らしく暖かいですね。おとつい引いた風邪も作戦通り翌日には熱が下がり、今日はいい気分です。(^-^)

さて、最近のゲゲゲブームの一環で、水木しげるさんの自伝、『ねぼけ人生』を読みました。

『ゲゲゲの女房』ではあまり現れない、奥さんと出会う前の水木しげるさんの人生を伺うことができて、大変おもしろかったです。

水木さんは、大変マイペースでおおらかな人のようで、子どもの頃から朝寝坊なのにゆっくり朝ご飯を食べてから学校に行くので、いつも遅刻して算数の点は零点ばかりだったそうです。また、高等小学校を卒業してから就職しても、どこも長続きせず、すぐクビになったそうです。普通の人なら落ち込んで暗くなると思うんだけど、水木さんの文章からは暗さが微塵も感じられないのが、すごいところです。

特に、戦争でラバウルに送られたときの話や、復員してから様々な職業を転々としつつ生き抜いていく話は、身近で死んでいく人の話もたくさん出てくるし、事実だけを見ると相当壮絶なんだけど、読んでいると、ユーモラスにすら感じられます。

これは、この本の全編を通じて、根底に、子どもの頃から地元の言葉でズイボとかズイタと言われるくらいに食い意地が張った(失礼!)水木さんの生き抜く力が溢れているせいなんだろうな、と思います。

それにしても、水木しげるさんみたいなマイペースな人が戦場に行っても何の役にも立たないと思うんだけど、そんな人まで戦場に送られる戦争っていうのは、無情なものだな、と改めて思いました(きっと、日本側だけでなく連合軍側にもそういう人はたくさんいたはず)。

この本には、奥さんの話はほとんど出てこないので、『ゲゲゲの女房』のネタばれになる可能性も低く、奥さんに出会うまでの水木しげるの人生がわかるので、おススメです!

ねぼけ人生 (ちくま文庫) Book ねぼけ人生 (ちくま文庫)

著者:水木 しげる
販売元:筑摩書房
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2010年3月27日 (土)

『味写入門』発売!

ほぼ日のあの名コーナー『味写入門』の単行本が出ましたね! おめでとうございます!

さっそく、明日、ルミネに行ってルミネカードで5%引きで買ってこよう。

ほぼ日の『味写入門』サイトでは新作味写も紹介してるけど、コーナーも復活したのかな?

しかし、ほんと笑える。ちょっと前の記事で、お笑いブームも終わりかなあと、少し沈んだ気持ちになってたけど、まだまだ世の中にはおもしろいことがたくさんありますね!

 

味写入門(あじしゃにゅうもん) Book 味写入門(あじしゃにゅうもん)

著者:天久 聖一
販売元:アスペクト
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2010年3月 9日 (火)

EVの高速バスができないかな

『エンジンのないクルマが変える世界』という電気自動車(EV)に関する本を読みました。

EVというと、二酸化炭素を出さない究極のエコカーっていうことがよく言われてますが、それだけじゃなく、加速が凄いらしいです。ガソリン自動車のスポーツカー並みだって! モーターの特性上、スタート時から最大トルクを発揮できるからだそうです。しかも、加速がすごいのに、ガソリンエンジンのように音がほとんどしないんだって! んー、これはちょっと乗ってみたいかも。

でも、東京に住んでると、駐車場代高いし、道路は混んでて交通事故を起こす確率は高いし、週末にしか乗れないし、高速充電装置を自宅や駐車場に付けるのめんどくさそうだし、付けたら付けたで電気泥棒が心配だし、EVを個人で持つのは難しいかな。

そこで、僕が欲しいのは、EVの高速バス! 以前、京都に行くのに夜行の高速バスを使ったことがあるのですが、バスのエンジン音がうるさくて全然眠れず、二度と使うものかと思ったことがあります。でも、それが、EVになれば・・・。エンジン音をほとんどたてることなく、高速道路を滑るように走る高速EVバス。ぐっすり眠って、朝になったら、京都や仙台...これは、魅力的! と、思って検索したら、もう取り組んでるところがあるじゃあーりませんか! 素晴らしい!

あと、どこかの街で、EVのレンタカーがあって、宿やガソリンスタンドなどに高速充電設備が整っていて、EVで観光ができたら、その街(村?)に行ってみたいかも! 候補を募って全国にEV特区をいくつか作り、いっぱい助成金を出してEVのためのインフラ整備を奨励すればいいのにって思います。そうすると、そこでEVを体験した人が自分でも欲しいって思って、一気にEVへの流れが加速するかもしれないし。

観光需要喚起のためとか言って、アホな祝日法改正とか議論する代わりに(70%近い人が反対だそうです)、ぜひ高速EVバス導入に向けたインフラ整備やEV特区の設置について議論して欲しいものです!

ちなみに、『エンジンのないクルマが変える世界』は、企業の経営戦略がもっぱら話しの中心で、そういう話が好きな人にはいいけど、EV実用化に向けての技術者の開発秘話みたいなのを期待している人には、ちょっと物足りないかも。

いつか、EVの未来を信じて、EVにとりつかれ、EVの研究開発に没頭している技術者がNHKの『プロフェッショナル仕事の流儀』や『サイエンスzero』に出て話をしてくれたらなあって思います。きっと、熱にうかされたように、熱くEVの未来を語るに違いない・・・。

 

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2010年2月 8日 (月)

『聖☆おにいさん』がおもしろい!

2月に入って、冬が本気を出したような寒さが続いてましたが、明日から暖かくなるようですね(^ー^)。

さて、最近みつけた有機化学系のブログで、『聖☆おにいさん』というマンガの存在を知り、早速ブックオフで買ってきて読んでみました。Wikipediaの記事を事前に見ていて、相当ハードルは高かったんだけど、期待に違わぬおもしろさでした! 

イエスとブッダが下界に降りてきて人間世界でバカンスを楽しむという設定なのですが、降りてきた先が、なぜか立川の安アパート(笑)。

イエスとブッダはその辺の若者と同じようにケータイやノートパソコンとか使って暮らしながら、日常の色々なことに心を動かし、特にイエスは煩悩の塊のようで、神や仏に持っているイメージとのギャップが大変おかしいです。

僕はもっぱら電車での移動中に『聖☆おにいさん』を読んだのですが、電車の中で笑いをこらえながら『聖☆おにいさん』を読むのは、第4巻でブッダがマンガ喫茶でやった苦行のようで、つらかったけど大変楽しかったですhappy01

今、1~4巻まで出てるみたいですが、5巻が出るのが楽しみ!

 

聖☆おにいさん 1 (モーニングKC) Book 聖☆おにいさん 1 (モーニングKC)

著者:中村 光
販売元:講談社
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聖☆おにいさん (2) (モーニングKC) Book 聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)

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聖☆おにいさん 3 (モーニングKC) Book 聖☆おにいさん 3 (モーニングKC)

著者:中村 光
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聖☆おにいさん 4 (モーニングKC) Book 聖☆おにいさん 4 (モーニングKC)

著者:中村 光
販売元:講談社
発売日:2009/10/23
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2008年5月31日 (土)

『Twisted』 (Jeffery Deaver著)

 
四肢麻痺の科学捜査官リンカーン・ライムのシリーズで有名なJeffery Deaver作の短編集、『Twisted』を読みました。16編の短編が収録されていますが、どれも傑作揃い。タイトルの“Twisted”(ひねりが効いた)の通り、どの話もどんでん返しがあって、やられたって気にさせてくれます。

邦訳は、収録されている短編の中の一つのタイトルをとって、『クリスマス・プレゼント』というタイトルで出されていますが、一話一話が短く読みやすいので、ペーパーバックで読むと英語の勉強にもなって一石二鳥のような気もします。

ほんと、どの話もおもしろかったのですが、特にお奨めは、『For Services Rendered』と、『Beautiful』と、『Triangle』と、『Lesser-Included Offense』です。最後のオチを知ってしまうとおもしろさが半減するので詳しい説明ができないのが残念ですが、以下に、簡単にコメントを。

『For Services Rendered』は精神科医が主人公の話ですが、その中に出てくる幽霊という概念についての話、精神を病んだ人の挙動についての話、ユーモアについての精神医学的見方などが興味深く、そして最後に出てくる皮肉の効いた台詞が最高です。主人公の精神科医も笑いを禁じ得なかったようですが、僕も爆笑してしまいました。

『Beautiful』は、ストーカーにつきまとわれる美女の話ですが、最後のオチに驚きました。主人公が美女だけに、ぜひ映画などにして欲しい話です。

『Triangle』は三角関係の話ですが、これも、最後のオチにびっくり! でも、これは映画化は無理だろうなあ。読んでいて、途中、ちょっと違和感のある描写があったのですが、最後まで読むと、なるほど、そういうことだったのかって納得できて、作者のプロットの巧妙さに感心させられます。

『Lesser-Included Offense』は、法廷が主たる舞台の作品。邦訳のタイトルは『 被包含犯罪』となっていますが、それ見ても意味がわからないですね。この短編集に収められた話はどれもどんでん返しがあることはわかっているので、この話も結末はおおざっぱには予想できるのですが、その具体的な手法が見事! 僕は読み終わって、なるほどなー、そういう手があったか、と大いに感心してしまいました。主人公の検事の人柄などの描写もよかったです。

他にも、シェークスピアが登場し、thouとかtheeとかthyとかhathなど昔の言い回しが頻繁に使われる『All The World's A Stage』 、リンカーン・ライムが登場する『Christmas Present』なども、おもしろいです。

続編として、『More Twisted』っていうのもあり、既に購入済み。んー、楽しみ。


Twisted: The Collected Stories Of Jeffery Deaver (Pocket Star Books) Book Twisted: The Collected Stories Of Jeffery Deaver (Pocket Star Books)

著者:Jeffery Deaver
販売元:Pocket Books (Mm)
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クリスマス・プレゼント (文春文庫) Book クリスマス・プレゼント (文春文庫)

著者:ジェフリー ディーヴァー
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More Twisted: Collected Stories Book More Twisted: Collected Stories

著者:Jeffery Deaver
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2008年5月28日 (水)

『iPS細胞ができた!』(集英社)

『iPS細胞ができた!』を読みました。

内容は、iPS細胞の生みの親、山中伸弥教授と、ウィルス学の権威、畑中正一京都大学名誉教授との対談。あまり専門的な難しい話はなくて、iPS細胞発見(発明?)の意義と今後の可能性や課題といった点に重点がおかれていて、素人でもおもしろく読めました。

iPS細胞というのは、体細胞である皮膚の細胞から得られた、いろんな細胞に分化する能力を持った細胞のことで、「induced pluripotent stem cell(人工多能性幹細胞)」の略だそうです。omnipotent(全能)っていう単語は見たことがあったけど、pluripotentって単語は初 めて見ました。iPS細胞は受精卵と違って個体にはならないらしいので、万能ではなく多能なんだそうです。

同じように色んな細胞に分化することのできる細胞でも、ES細胞は、個体になることのできる受精卵を壊して得られるので、その利用には倫理的な問題がつきまとうんだそうです。でも、iPS細胞は受精卵によらず体細胞から得られるので、倫理上の問題を生ずることなく、再生医療などに使える可能性があるんだとか。

いやー、素晴らしい! もう何十年かして僕たちが老人になる頃には、自分の体細胞からどんどんiPS細胞を作製して、心臓やら肝臓やら眼やら色んな器官に分化させて、弱った器官と取っ替えて、200才とか300才まで生きることができるかもしれないですね。神経細胞にも分化させることができるだろうから、脳の衰えも防ぐことができるだろうし、しわしわになった肌も若々しい肌に取り替えて、見かけも若返ることができるかも。この本の副題は『ひろがる人類の夢』ですが、ほんと、読んでると夢が広がってきます。

iPS細胞は、ES細胞に特異的に発現している遺伝子のうち4つ(実は3つでいいそうです)を皮膚細胞に導入することで得られるそうで、そんな簡単にできるのかって、最初は山中教授も半信半疑だったそうです。大発見って、そういうコロンブスの卵的なところがあるんですねー。

iPS細胞作製のための遺伝子の導入にはレトロウィルスとかいうのを使うそうなのですが、ウィルスの遺伝子もiPS細胞に入ってしまうため、好ましくないそうです。で、4つの遺伝子から作られるタンパク質を加えることで、ウィルスを使った遺伝子導入をすることなくiPS細胞ができないかっていう試みもなされているそうです。そういえば、最近新聞で、4つの遺伝子のうちいくつかが化学物質で代用できたっていう記事を読んだ気がします。

対談を読んで一つ心配になったのは、アメリカがiPS細胞やES細胞、再生医療などにかける研究費の額は、日本の研究費とは比べものにならないらしいと いうことです。研究施設の差も歴然としているとか。対談の中で、山中教授が研究環境の日米における差について嘆かれるたびに、いったい日本の政府は何をし てるんだ!って歯がゆくなります。税金使うんだったら、道路よりも、こういう世界最先端の研究にお金を使って欲しいなあと思います。

山中教授は大阪生まれで神戸大学医学部卒業と、関西で過ごされている期間が長いせいか、対談のところどころで関西弁が現れるのも、親しみが感じられてよかったです。また、山中教授が、対談の中で何度となく、自分の周りの研究者や学生たちの仕事を評価し、感謝の意を表しているところも、とても好感がもてました。こういう人柄だから、大勢の人の協力を得てすごい成果を挙げることができたんだろうなって思いました。きっと山中教授は、この間読んだ『不機嫌な職場』に出てくるような沈滞した職場環境とは真逆の、意見交換が活発になされる、活気のある研究環境を構築されているんだろうなって思いました。

これからも山中教授グループから多くの画期的な研究成果が発表される気がします。んー、楽しみ!

 
iPS細胞ができた! iPS細胞ができた!

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2008年5月12日 (月)

『不機嫌な職場』(講談社現代新書)

少し前のR25に紹介されていた『不機嫌な職場』(講談社現代新書)という本を読みました。

それによると、最近、会話が少なく、互いに関心を持たずに黙々と仕事をこなしていく、周りの人が何をしているかわからない、職場で困っている人がいても協力者が現れない、頑張っても誰も評価してくれない、というような「ギスギスした職場」が増えているそうです。

僕の職場も例外ではなく、ちょっとそういった雰囲気があります。お昼も一人で自分の机で食べる人が多く、社員間の交流は薄く、仕事の上での情報交換も少ないです。僕の仕事自体が一人で閉じてできるせいもあるのですが、頑張って結構大変な仕事をこなしても誰も評価してくれなくて自己満足だけというのが通常です。

僕は、一人で閉じてできる仕事は楽と言えば楽だけど、もっと情報交換して、お互いが仕事でうまくいったことや苦労したことなどを共有できたら、仕事がもっとおもしろくなって張り合いが出てくるのに、と常々思っていました。

この本は、そんな風に思っている人にぜひ読んで欲しい本です。

この本では、ギスギスした職場が増えてきた現状を認識し(第1章)、その原因を分析し(第2章)、協力の心理を理解するための論理的な視点を与え(第3章)、協力がうまくいっている職場(グーグルやサイバーエージェントなど)を紹介し(第4章)、これらの議論を踏まえて、最後に協力し合える組織をつくるための工夫について述べています(第5章)。

各章ともおもしろかったのですが、僕が、この本を読んで一番よかったのは、この本が全体を通して、ギスギスした職場は、そこで働く個人にとって幸せなものではなく、また会社にとっても大きなリスクであり、容認すべきものではないと繰り返し繰り返し述べていることです。僕は、それだけで、ずいぶん励まされた気になりました。

うちの職場もそうですが、今の社会の風潮のせいか、互いに極力関心を持たず、自分の仕事だけしてればいいじゃないかっていう人が結構増えているのではと思います。でも、この本が指摘しているように、職場全体がそういう人たちの考えに支配されるのは、やはり職場にとって良いことではないのです。

互いに会話のない活気のない職場では、そこで働く人のモチベーションが落ち、一人一人の効率や創造性が低下します。また、情報交換があれば気づくはずのミスに気づかず、品質低下につながります。更に、協力が得られないことにより生産効率が低下します。自分の殻に閉じている人たちは、こういったリスクを職場に与えていることを自覚するべきなのです。

いったん職場の雰囲気が冷え、そこで働く人の多くがそれでいいやって思うようになると、それを変えて職場に活気を取り戻すのは相当大変です(人の性格を変えるのは難しいですよね)。でも、多くの人がこの本を読んで、互いに関心を持って働くことの重要性や楽しさを自覚したら、ひょっとしたら職場の雰囲気も変わっていくかもしれません。

この本は、これからも、会社生活を続けている限り、何度も読み返すような気がします。みなさんもぜひご一読を!


不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926) 不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書 1926)

著者:河合 太介,高橋 克徳,永田 稔
販売元:講談社
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2008年4月28日 (月)

4月24日発行のR25

僕は、毎週木曜日発行のR25を楽しみにしていて、毎週欠かさずコンビニで貰っています。

この間4月24日発行のR25は、記事もおもしろかったけど、2008年上半期M1F1グランプリ大募集の広告が傑作でした! M1は20~34才の男性、F1は20~34才の女性のことで、M1F1グランプリというのは、この20~34才の男女の間で最も注目され話題になったものを選ぼうという企画です。

で、この広告では、『ジブンの好きが、歴史になる。』のコピーの下、この2008年上半期M1F1グランプリを、歴史的大事件になぞらえるべく、いくつか歴史上の大事件を列挙しているのですが、その表現が傑作なのです。

794年  首都リニューアルオープン
1008年 『源氏物語』大ベストセラー
1192年 頼朝、日本チャンピオンをゲット
1560年 信長、メジャーデビュー@桶狭間
1600年 天下分け目で東西大激突
1687年 ペットブーム、わんちゃん大騒ぎ
1702年 AKOU47、大ブレイク
1853年 ペリー初来日、浦賀で大フィーバー
1991年 バブル爆発、ギャル仰天
2007年 PASMO、小島よしお大人気

といった具合です。僕としては、特に、AKB48をもじった「AKOU47」がツボでした。

このノリでいったら、松尾芭蕉の奥の細道も、「1689年 芭蕉、付き人の曾良を従えて東北ツアーをスタート」ってことになるのでしょうか? 他にもできそうですね。

ちなみにM1F1グランプリ投票サイトはこちら。該当する方は、投票してみたら?

  

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